過去作品
第 4 回公演『タイヤは夜の向こう』
あらすじ
深夜のとある病院。ある入院患者の元へ、見舞客が訪れる。見舞客たちは、たわいのない話をしていたが、次第に喧嘩になってしまう。怒号で目を覚ました患者は見舞客を見て絶句する。病室にいた見舞客は全く知らない人だったのだ。翌朝そのことを看護婦に告げると、看護婦はなんらかの対処をすることを約束したが……。
ところ変わって、タクシーの車内では、運転手が休憩しているところへ、一人の乗客がやってくる。乗客は病院へ友達の見舞いに行くのだという。その道中、運転手は何気なく乗客に最近起こったとあるハイジャック事件の話題を振る。しかし乗客は知らない素振りを見せる。運転手はその事件を思い出させるために事件の詳細を話し始める……。
公演概要
脚本・演出 | 髙橋 成知 |
役者 | 見舞客1:たつろう 見舞客2:圓谷 颯 見舞客3:佐藤 夢子 患者:大江 優花 看護婦1:渡邉 麗奈 看護婦2:飛田 ことみ 乗客:島倉 拓士 運転手:東洲斎 竹蔵 タイヤ1:櫻井 孝樹 タイヤ2:新良貴 飛梁 |
裏方 | 舞台監督:稲田 清香 照明:二瓶 碧 音響:髙橋 成知 宣伝美術:大江 優花 制作:島倉 拓士 進行管理:二瓶 碧 舞台補佐:熊田 康太 |
公演日時 | 福島公演:2018年 9月 16日(日)14時30分開演 郡山公演1日目:2018年 9月 22日(土)18時15分開演 郡山公演2日目:2018年 9月 23日(日)18時15分開演 |
公演場所 | 福島公演:福島市夢奏蔵 郡山公演:郡山市公会堂 |
協賛 | お金コミュニケーションアプリ「プリン」 |
作者ノート
交換。我々の生活において日常的な営みである。金銭のやりとり、お歳暮、コミュニケーション―このような数多くの交換という概念が無意識レベルで生活の中に介入している。私は交換への興味から、いくつかの具体例を元に、交換に関する作品を書いた。具体例には、現実的なものと非現実的なものが入り混じっているが、それらが混ざり合うことで、作品で示されたモノがより現実的なモノになると信じている。
別に交換という概念への反抗をするつもりも、偉そうに「交換とは何か」を語るつもりもない。ただ自分ができることは、交換の具体例を示すことのみである。
「交換」の具体例は他にも色々ある。だが、それはあまりにも膨大すぎるゆえに、今回はいくつかのピックアップに留めた。また何か思いついたら別の「交換モノ」を書くつもりだ。