過去作品
第 3 回公演『BUSHIDO VS EIGHT HUNDRED NINETY THREE 〜死体は一体どこへ往く篇〜』
公演概要
原作 | 紋恵那 三郎 |
脚本・演出 | 髙橋 成知 |
キャスト | 和田忠幸:仲田 涼 東西課長:圓谷 颯 アカリ:渡辺 愛里紗 千田ミスズ:渡邉 麗奈 千田ノゾミ:渡邉 麗奈 千田狂ノ進:島倉 拓士 千田伸五朗:酔夢亭 巽 チンピラ1:櫻井 孝樹 チンピラ2:佐藤 夢子 チンピラ3:仲田 涼 チンピラ4:圓谷 颯 善五朗:東洲斎 竹蔵 郵便局員:小澤 隆聖 時計:東洲斎 竹蔵 警察1:島倉 拓士 警察2:小澤 隆聖 警察3:酔夢亭 巽 佐藤1:圓谷 颯 佐藤2:酔夢亭 巽 佐藤3:島倉 拓士 佐藤4:仲田 涼 / 小澤 隆聖 佐藤5:東洲斎 竹蔵 |
公演日時 | 2018年 3月 30日(金) 17時30分開演 |
公演場所 | 郡山市中央公民館 1F 多目的ホール |
作者ノート
今回贋作を書こうと思ったキッカケは些細なモノだった。文体練習がしたかった私は、仲間の書いた脚本を一つ自分なりに書きかえてみようか……という全く馬鹿げた試みをしようと思ったのだ。しかし、いざ書いてみるとこれがなかなかどうして進まない。構造をバラバラにしたり、話をバラバラにしたりと、色々やってはみたものの、イメージばかりが繁殖するだけで一つの軸が見えないのだ。これは困ったぞ……と焦りながら原作を何度も何度も読み返しては頭を抱えた。
それでもなんとか書き終え、手直しも兼ねて読み返してみると、私は暗鬱さと過労を感じずにはいられなかった。とめどなく溢れるイメージの波に飲み込まれ、必死にもがいても救いがどこにもなく、やっと見つけた藁でさえ敵だったという状況に陥ったのだ。そして揉まれに揉まれて行き着く先がどこだったのか。それは実際に観客の皆様に見てもらいたい。
……しかし、それに気づいたときには、もう遅い。
何ひとつ達成できなかった。それでいて、過労で死んだ。
――エミール・シオラン