あらすじ

「あなたは何かを見たんですね？」『はい』
──「何を見たんですか？」『それが、わからないんです』
「これ、ぬいぐるみだ」……『あんまり触るなよ』
「トマトなんで買ってこないの？」『イヤ、言われてないし』
「私、絶対買って来いッて言ったんだけど」
──本当にこいつは、俺にトマトを買ってこいッて言ったのか？
「トマトなんで買ってこないの？」『イヤ、言われてないし』「私、絶対買って来いッて言ったんだけど」
──本当にこいつは、俺にトマトを買ってこいッて言ったのか？

ナンセンスで錯綜した状況と空間に生きる人々は一体何を「目撃」しているのか。
そういえば関係ないんですけど、腕ッてもう一つ肩とかにくっつけたら腕３つになるんですよね……やばくないですか？
「それにしても、犬の視線というやつには、自分のまわりにあるものは全部まごうかたなく犬であるという思い込みのほかには何もないようだな」
――ベルナール＝マリ・コルテス「綿畑の孤独のなかで」

公演概要